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ENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE第6戦「スーパー耐久レース in 岡山」|seven x seven PORSCHE GT3Rがポール・トゥ・ウィン。

シーズン終盤戦に突入している2025 Empowered by BRIDGESTONEは、残すところ2戦のみとなった。10月25〜26日には岡山県・岡山国際サーキットで第6戦「スーパー耐久レース in 岡山」が開催され、ST-Xクラスでは666号車seven x seven PORSCHE GT3R(BANKCY/渡会太一/藤波清斗)が総合優勝を飾った。

すでにチャンピオンが決定しているクラスもあるが、多くのクラスでは依然として熾烈なタイトル争いが繰り広げられている。今回はST-4クラスを除く9クラス56台がエントリーし、日曜日の決勝レースは2グループに分けられ、それぞれ3時間で争われた。

予選日の25日(土)は午前に一時的な降雨があったものの、午後の予選は曇り空の下でドライコンディションとなった。決勝日の26日(日)は朝から雨が落ち、ウエットコンディションというやや不安定な天候に。そのなか午後に行われたグループ1の決勝レースはドライコンディションでスタートした。総合トップを争うST-Xクラスはスタート直後からバトルが白熱し、ポールスタートの666号車seven x seven PORSCHE GT3Rから、1周目に31号車DENSO LEXUS RC F GTが首位を奪った。

さらに81号車DAISHIN GT-R GT3が2番手に浮上し、666号車seven x seven PORSCHE GT3Rは3番手へと後退。序盤の順位変動こそ小さかったものの、31号車DENSO LEXUS RC Fは好ペースを保ちながらアドバンテージを広げ、中盤頃まで首位を堅持していた。しかし、残り1時間というタイミングで上位の差が縮まり、加えて雨粒も落ち始めたことで波乱の展開が予想された。

終盤に666号車seven x seven PORSCHE GT3Rが31号車DENSO LEXUS RC Fをようやく捉えて綺麗にオーバーテイクすると、その後は攻めの走りを披露。一時は順位を下げたものの、粘り強い走りで終盤までにリードを広げ、そのままチェッカーへ。見事ポール・トゥ・ウィンでスーパー耐久第6戦岡山を制した。2位は31号車DENSO LEXUS RC F、3位は777号車D’station Vantage GT3が入った。

ST-Zクラスでは、ポールスタートの34号車TECHNO FIRST FUNDINNO R8 LMS GT4を先頭に序盤から優勝争いが展開された。後方には26号車raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4、52号車埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2が続き、上位はこの3台による接戦となった。34号車TECHNO FIRST FUNDINNO R8 LMS GT4は1度目のピットインまでトップを維持していたが、ピットでの作業違反があったとされドライブスルーペナルティが科された。

これにより26号車raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4が首位に浮上。圧巻のピットワークでアドバンテージを広げ、危なげなく3時間を走り切ってトップでチェッカーを受けた。2位にはレース終盤に追い上げを見せた20号車NANIWA DENSO TEAM IMPUL Zが続き、ニッサンZニスモGT4がワン・ツーフィニッシュ。3位には52号車埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2が入った。

今回表彰台を獲得した52号車埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2とタイトル争いをしていた885号車シェイドレーシング GR Supra GT4 EVO2は、終盤に他車との接触があり、3時間を前にガレージへと戻され無念のリタイア。その瞬間にタイトル獲得の可能性が消滅し、52号車埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2が3位表彰台とともに2025年シーズンのST-Zクラス王者を決めた。

また、5台が参戦したST-TCRクラスでは、クラスポールの97号車Racer ホンダカーズ桶川 CIVICがポールポジションを獲得。決勝ではスタート直後から首位攻防が続き、その戦いは最後までもつれ込んだ。序盤にトップへと浮上した98号車WAIMARAMA Elantra N TCRがそのまま首位を譲らず優勝。2位は430号車エヴァRT初号機 RS3 LMS、3位には97号車Racer ホンダカーズ桶川 CIVICが続いた。

スーパー耐久シリーズはいよいよ最終戦を残すのみとなった。どのクラスもチャンピオン争いが一層激しさを増しており、最後まで目が離せない展開となりそうだ。ファイナルとなる第7戦は、11月15〜16日(日本時間)に静岡県の富士スピードウェイで開催される予定である。

写真=南 博幸 文=三家香奈子

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