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2025 AUTOBACS SUPER GT Round5 SUZUKA GT 300km RACE|真夏のレースをCARGUY Ferrari 296 GT3が制し、チーム初勝利を収める。

8月23日(土)〜24日(日)、三重県・鈴鹿サーキットにて「2025 AUTOBACS SUPER GT Round5 SUZUKA GT 300km RACE」が開催された。

前戦第4戦富士では、スーパーGT史上初となるスプリントレース形式が導入され、2日間で3つの決勝レースが行われた。GT500・GT300ともに異なるドライバーがそれぞれ決勝を走り切るフォーマットはシリーズ史上初めてであり、観客にとっても見応えのある大会となった。今回の第5戦鈴鹿は、通常フォーマットの300kmで実施された。

23日(土)は朝から公式練習が行われ、15時15分からGT300の予選Q1がスタート。Aグループは7号車CARGUY Ferrari 296 GT3、Bグループは61号車SUBARU BRZ R&D SPORTがそれぞれトップで通過。続く予選Q2でも両車が速さを示し、7号車がまずトップタイムを記録したが、61号車が唯一の1分56秒台を叩き出し、2番手に0.310秒差をつけてポールポジションを獲得した。

2番手は7号車CARGUY Ferrari 296 GT3、3番手は5号車マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号、4番手は60号車Syntium LMcorsa LC500 GT、5番手は777号車D’station Vantage GT3というトップ5となった。

翌24日(日)、決勝日は青空の下、強い日差しが差し込む中でレース開始を迎えた。レース前の20分間のウォームアップ走行では、20号車シェイドレーシング GR86 GTがピット作業中に出火し、そのまま出走できずリタイアとなった。

15時30分、警察車両先導によるパレードランとフォーメーションラップを経て決勝がスタート。ポールポジションの61号車SUBARU BRZ R&D SPORTは好調な飛び出しを見せ、1コーナーへ進入。2番手の7号車、3番手の5号車と上位勢はクリーンな立ち上がりを見せた。

5周目にはGT500車両のクラッシュによりセーフティカー(SC)が導入されたが、10周目にはリスタート。61号車は首位を維持するが、すぐ後ろには7号車が迫り、数周にわたる接近戦となった。19周目、7号車が先にピットへ。対して61号車はステイしたが、給油に時間を要し6番手まで後退。その間に60号車LMcorsa LC500がトップに浮上し、後方には7号車と5号車が続いた。

トップ争いは7号車と60号車によるテール・トゥ・ノーズのバトルに発展。35周目、7号車がついに前に出て独走態勢を築いた。一方の60号車はペースが上がらず、後方から5号車と61号車に追われる展開となる。

終盤には2度目のフルコースイエロー(FCY)が導入され、解除直後に61号車が3番手へ浮上。ファイナルラップに入り、10秒以上の差を築いた7号車CARGUY Ferrari 296 GT3がトップでチェッカー。チームにとって念願の初勝利を飾った。2位は60号車Syntium LMcorsa LC500 GT、3位は61号車SUBARU BRZ R&D SPORTが表彰台に登壇。

しかし、レース後の車検で2位の60号車が最低重量違反により失格。これにより、61号車が2位、5号車(塩津佑介/木村偉織)が3位へ繰り上がった。

一方GT500は、サクセスウエイト0kgの16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTが土曜の公式練習から最速を記録し、予選でも今季初ポールを奪取。決勝でも序盤は先頭を走るが、ピット戦略で23号車MOTUL AUTECH Zに先行を許し、そのまま逃げ切られる形で2年ぶりの勝利を譲った。

2位はピット戦略で大きく順位を上げた14号車ENEOS X PRIME GR Supra、3位は3番手スタートから順位を守った3号車Niterra MOTUL Z。16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTは4位、5位には38号車KeePer CERUMO GR Supraが入った。

次戦は9月20日(土)〜21日(日)、宮城県・スポーツランドSUGOで開催予定である。

写真=南 博幸/鈴木華子 文=三家香奈子

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